子どもの歯を守るために大切なこと~小児歯科~
最近では、昔に比べ子どもの虫歯が減ったというニュースもありました。これは、「予防」の大切さがようやく広まってきたからだといえます。しかし、まだまだ虫歯治療で苦しむ子どもがいるのも事実です。
こちらでは、富士市の歯医者「かわむら歯科クリニック」が、子どもを虫歯から守るために大切なことをご紹介します。子どもはまだ自分自身できちんとお口のケアをするのは難しいため、虫歯を予防するには保護者の方の力が必要です。お子さまのお口、気にかけてあげてください。
乳歯は虫歯になりやすいことを知っていますか?
乳歯が虫歯になっても、そのうち生え替わるし……と軽く考えられている方がいます。しかし乳歯の虫歯は、永久歯に生え替わってからのお口の環境にも悪影響を与えるもの。乳歯の時期から、虫歯にならないよう注意してあげることが大切です。
また乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く、虫歯になりやすいという特徴があります。「気づいたときには、虫歯がいっぱいだった……」ということにならないよう、気をつけてあげましょう。
虫歯になりにくい習慣づくり
虫歯になりにくいお口にするには、毎日の習慣を見直すことが必要です。次のポイントについて見直してみましょう。
ポイント1 食事・おやつの時間を決める |
ポイント2 甘いもの摂取は控え目に |
ポイント3 食後にはお口をきれいに |
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いつもちょこちょこ何かを食べている習慣があると、お口の中は常に汚れている状態になります。これでは、虫歯菌が活発に活動しやすい環境ができてしまいます。 食事やおやつは時間を決め、お口の中に何もない時間をつくることが大切です。 |
虫歯菌はお口の中に残る食べカスに含まれる酸をエサにして、歯を徐々に溶かしていきます。 虫歯を防ぐには、甘いもの摂取を控え目にするとともに、シュガーレスのものやキシリトールなどを使ったおやつを活用するのもおすすめです。 |
食後30分くらい経過すると、お口の中では虫歯菌が活発に動き出すといわれています。食事をしたら、虫歯菌が動き出す前に歯みがきをするようにしましょう。 外出時などで歯みがきができない場合には、うがいをするだけでも予防効果があります。 |
- ~仕上げみがきがポイントです!~
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小さな子どもは、まだ自分自身できちんと歯みがきをすることができません。そこで保護者の方の仕上げみがきが重要になります。以下のポイントに注意し、毎日みがいてあげてください。
じっとしていられないお子さまには、手鏡でみがいているところを見せてあげると、落ち着いてみがかせてくれることもあります。スキンシップの一環として、楽しい時間にしてあげてください。
お子さまの予防メニュー
歯みがき指導
毎日の歯みがきは、虫歯予防のためにとても重要なものです。自分で正しくみがけるように、歯科衛生士が指導します。保護者の方には仕上げみがきのポイントをご説明しますので、毎日のケアに活かしてください。
フッ素塗布
歯質を強くし歯の再石灰化を促す効果を持つのがフッ素。定期的に歯の表面に塗布することで、虫歯になりにくい歯をつくります。乳歯・永久歯ともに効果的な予防処置です。
シーラント
奥歯には深く複雑な溝があり、そこに汚れが溜まりやすいことから虫歯になりやすいという特徴があります。そこでその溝をあらかじめレジン(歯科用プラスチック)で埋めてしまい、虫歯を予防する処置がシーラントです。
過剰歯の抜歯
中には、通常の本数より多く歯が生えてくるお子さまがいます。この歯は過剰歯といい、歯並びを乱したり虫歯になりやすかったりするため、多くの場合抜歯を行います。